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女の子の思春期について

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桃井真里子のちょっとからくちTALK
女の子の思春期について

 思春期の女の子は、男子と違う難しさがあります。
 学校ではグループを形成して誰かを排除することで、グループの結束を確認したり、自分の重要さを確認したりするタイプの子どもがいるために、排除される立場になる子どもが必ず出ます。
 排除している方は、自分が大切だと思われていることを確認するために無意識に誰かを排除しているので、いじめているという意識はありません。
 意識がないために、排除された子どもへの共感がなく、排除されたほうの心理的ストレスはかなりのものになります。 ほかの子どもを排除して仲間関係に亀裂を生じさせるタイプの子どもには、共通点があります。それは、自分の重要さをいつも感じていないと不安になるタイプです。不安の源は、親子関係にあります。
 他人との良好な関係や社会関係ができてくるのは、親子関係がまず、しっかりと安定してできていることが基盤になります。この基盤がしっかりしていないと、他人への攻撃、逆に密着、など、不適切な距離感と対応が生まれることになります。

奮戦しながら親も成長し、子どもも育ちます
 親子関係がしっかり、とは何を指すのか、ですが、繰り返す拒否がないこと、しっかりと抱っこしてやっていたこと、だめはだめでわかりやすいこと、くらいでしょうか。育児中、うんざりすることは、毎日あります。いらいらも毎日でしょう。それでも、たくさん抱っこし、たくさん反省し、たくさん叱り、たくさん笑顔を注ぎ、の毎日であるはずです。
 外来で、悩み多きお母さまたちとよく話しをします。理想的親はいません。どんな親も口やかましく、どんな親も反省ばかりで、時に自己嫌悪に陥ったりします。そういう奮戦が、親を成長させ、親の成長の中で子どもが育つ、のが人間的というものだと思います。
 子どもがいることを幸せと感じること、子どもがどんな問題を持っていようと、自分とは別の人生に深くかかわる機会があること、あったことは、自分の人生にとって最も大きな幸いであったと親が感じていれば、子どもは無事育つ、と思います。
 外来で、「あのね、世界中のママがうるさいのよ、かわいくて心配だからうるさくなるのよ、世界中のママがそうなんだからあきらめてね」と子どもに話すと、親も子どもも笑っています。親に安心感を持つ子は、ほかの子どもをいじめないものですし、親への反抗も成長の印なのです。