思春期の荒れに悩んだら…
桃井真里子のちょっとからくちTALK
思春期の荒れに悩んだら…
育児論議は、どうしても幼児期に重点が置かれがちです。でも、親がもっとも苦労するのは、思春期です。
小さいうちには、なんだかんだといいつつも、言うなりになっていた子どもが、思春期には、急に反抗的になったり、『くそばばあ』と罵詈雑言を吐き散らしたりします。それまでの育児の苦労の日々が脳裏に浮かんで、親は気が遠くなるほど、ショックを受けたりします。『ああ、あんなにかわいかったのに…』『あんなに苦労して育ててきたのに…』です。
思春期は、社会に出て、自分だけで生きていく前段階ですし、脳は急激な変化をしていますので、心身ともに嵐の中で生育している時期なのです。生物学的にそうなので、これは育て方となんにも関係はありません。思春期に『くそばばあ』と言える子どもは、独立へのガッツがあるともみるべきです。
たった2週間だけ、じっと見ぬふりをしてみてください
しかしながら、親も聖人君子でもなく、そう達観もしていられません。思春期の荒れに悩む親には、2週間、たった2週間でよいですから、小言をいわず、注意をせず、見れども見えず、で通してください。
それがだめなら、家中で小言を半分に努力してくださいとだけ、お伝えします。
2週間半信半疑でやってみると、なるほど、たしかに、荒れは鎮まります。2週間、と言うのは、1週間では効果は明瞭ではなく、4週間は努力が続かないからです。“なるほど”と実感すると、親も自然に対応が違ってきます。親が悪いわけではなく、単に、『思春期の子どもの心と、これが親として最後の機会! と、がんばる親の歯車のずれ』が、子どもの問題行動を激化させているだけなのです。
とくに発達障害があるとこのずれは最高になり、あちこちで子どもたちは問題行動を激化させます。
「じゃあ、なんでも、思うとおりにさせとくんですか」と、必ず質問が飛んできます。とくに、日ごろ、たまにしか子どもに接しないお父さんは必ずこう質問します。そうではなく、最低限、守るべきことだけは、常に頑として親は譲らず、その他の細々としたことは、見ぬふりをしておくのです。「ゲームをする時間、生活習慣などは頑として譲らず」、が決めてです。
思春期の荒れに悩んだら、一度、試してみてください。