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2010年01月 アーカイブ

2010年01月08日

思春期の荒れに悩んだら…

桃井真里子のちょっとからくちTALK
思春期の荒れに悩んだら…

 育児論議は、どうしても幼児期に重点が置かれがちです。でも、親がもっとも苦労するのは、思春期です。
 小さいうちには、なんだかんだといいつつも、言うなりになっていた子どもが、思春期には、急に反抗的になったり、『くそばばあ』と罵詈雑言を吐き散らしたりします。それまでの育児の苦労の日々が脳裏に浮かんで、親は気が遠くなるほど、ショックを受けたりします。『ああ、あんなにかわいかったのに…』『あんなに苦労して育ててきたのに…』です。
 思春期は、社会に出て、自分だけで生きていく前段階ですし、脳は急激な変化をしていますので、心身ともに嵐の中で生育している時期なのです。生物学的にそうなので、これは育て方となんにも関係はありません。思春期に『くそばばあ』と言える子どもは、独立へのガッツがあるともみるべきです。

たった2週間だけ、じっと見ぬふりをしてみてください
 しかしながら、親も聖人君子でもなく、そう達観もしていられません。思春期の荒れに悩む親には、2週間、たった2週間でよいですから、小言をいわず、注意をせず、見れども見えず、で通してください。
 それがだめなら、家中で小言を半分に努力してくださいとだけ、お伝えします。
 2週間半信半疑でやってみると、なるほど、たしかに、荒れは鎮まります。2週間、と言うのは、1週間では効果は明瞭ではなく、4週間は努力が続かないからです。“なるほど”と実感すると、親も自然に対応が違ってきます。親が悪いわけではなく、単に、『思春期の子どもの心と、これが親として最後の機会! と、がんばる親の歯車のずれ』が、子どもの問題行動を激化させているだけなのです。
 とくに発達障害があるとこのずれは最高になり、あちこちで子どもたちは問題行動を激化させます。
 「じゃあ、なんでも、思うとおりにさせとくんですか」と、必ず質問が飛んできます。とくに、日ごろ、たまにしか子どもに接しないお父さんは必ずこう質問します。そうではなく、最低限、守るべきことだけは、常に頑として親は譲らず、その他の細々としたことは、見ぬふりをしておくのです。「ゲームをする時間、生活習慣などは頑として譲らず」、が決めてです。
 思春期の荒れに悩んだら、一度、試してみてください。

2010年01月29日

お金を合理的・計画的に使える子どもに

井上初代のちょっとからくちTALK
お金を合理的・計画的に使える子どもに

 ある研究会で金銭教育のあり方が話題になりました。そこでの問題の中心はY男の例でした。
 Y男は変身ごっこのグッズや自分のお気に入りカードの当たりクジを目ざしてそれらを買いつづけます。他人には同じようなグッズでありカードにみえますがY男は新しさがわかって次々と購入をねだり、要求します。母親はたび重なる要求を一応拒みますが、Y男に甘い点をみやぶられ、ねばり負けでつい買い与えてしまいます。甘さとは、母親が「この位の金額なら…」と思うその点を見すかされてしまうのです。Y男は、はじめは満足して遊びますがすぐ次へと興味を移します。視点をかえてみると、Y男は遊びをおもしろくしたいからおもちゃを買うのではなく、次々と買うこと、そのことに興味があるようにみえます。
 しかしこの例は多くの子どもにみられる傾向です。金銭教育の目的は、大人になって金銭をうまく管理できるようにすることで、自立の準備として大切な課題です。

金銭教育の智恵を身につける

 金銭教育というとアメリカでのリリーの例を思い浮かべます。七歳のリリーは間もなく誕生日を迎えます。贈り物が楽しみですが、希望の品は思う以上に高価なものでした。そこで食事の準備や後片付け、芝生の手入れの手伝いを母親に申し入れ、労働をして足りないお金の分をかせぐのだと懸命でした。この考え方は、アメリカではごく一般的なようです。この様子をみて、アメリカの子は日本の子と比べて自立心が早くめばえるのだと思ったものです。
 日本では、食事の準備はいくら、お使いはいくらとお金の計算ばかりさせると勘定高い子にしてしまうので、金銭ではなく、親の愛情をはげましの意味で与えるとする考え方をします。
 しかし金銭教育の立場からいうと、アメリカでの考え方は論点がはっきり子どもに分かり、労働と金銭関係の観点も明確です。アメリカ式の考え方を日本式の中にとりいれて、金銭教育をもう一度考えてみるのも良い方法と思います。
 Y男の解決策を考える過程で、おこづかいが問題になりました。おこづかいは、はじめは無計画に買ってお金を使い果たしたり、親からみるとつまらない品を買うなど、文句をつけたくなります。しかしこの時点では子どもにまかせるようにします。失敗をくり返すうちに物と金銭の価値判断をしたり、何回かがまんをしてためるとより高価なものが買える経験をします。このようにおこづかいは金銭教育の大切な教育の場といえます。幼い年齢から自分自身で考えて、合理的・計画的に金銭を使えるよう、親がアドバイスし続けることが必要なのです。

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