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vol.14 “日本の食料自給率”は大丈夫か?

vol.14 “日本の食料自給率”は大丈夫か? (バーチャルウォーター) ...

vol.14
“日本の食料自給率”は大丈夫か?
(バーチャルウォーター) 追補㈼

 日本が、世界中から大量の食料を輸入し、その輸送のために膨大な量の石油等を燃していることは、世界の環境に悪い影響を与えているとの批判があると前回指摘しました。
 この日本の食料の大量輸入には、ほかの観点からも問題の提起がなされています。それは水の問題です。大量の食料輸入を続けることは、食料の輸入そのものに加え、大量の水を輸出国から輸入国へ移動させていることでもあります。もともと農産物の生産には大量の水が必要です。この必要となる計算上の水の量を「バーチャルウォーター(仮想水)」と言うことにします。
 穀物の場合を例にとってバーチャルウォーターの量を計算する方式は、栽培農作物に必要な1日のかんがい水量×栽培日数を分子に、面積当たりの収量×歩留り率(全重量中の可食部分の重量)を分母に計算します。ちょっと難解かもしれません。要するにこの方式によるわが国の食料輸入量に必要なバーチャルウォーターの量を算出すると、1年間に640億kとなるのだそうで、国内の年間のかんがい用水使用量590億kとほぼ同程度の水が、食料の輸入によって日本の国内で使わずに済んでいることになるのだそうです。膨大な食料を輸入しているということは、食料の輸入そのものに加え、膨大な量の水を輸入していることでもあるという考え方です。
 日本が、日本国内の農地やかんがい用水を使用せず、食料を輸入し続けると、地球の耕地の砂漠化を進める結果になるとの批判にもつながってきます。半年ほど前の夜のNHKテレビの報道番組を見た人もいると思いますが、アメリカの内陸部の降雨量は少ないが地下水が豊富にある土地で、地下水を大量にくみ上げ、地上で大量のトウモロコシを作り、これを日本に輸出し続け、やがて地下水が枯渇し、農地が使えなくなると、農家はその農地を放棄し、ほかの土地に移り、また地下水をくみ上げ、穀物を作るということが繰り返されている現地リポートです。言ってみれば、日本が穀物の大量輸入を続けていることが、他国の農地の砂漠化を推進しているという現状の指摘でした。
 私もこのテレビの映像をみて、これで日本はいいのだろうか。もっと日本は真剣に国内で作られたものを利用し、食料の輸入は極力少なくする、食料の自給率を高める必要があるのではないかとしみじみ感じました。英国も日本同様食料自給率が40%台に落ちた時期がありましたが、その後改善に努め、今は70%台に回復しているそうです。この稿、わかりにくかったかも知れませんが、自給率の向上の必要性を少しでもくみ取って頂けたら幸いです。
 長い間下手な文章を読んで頂きありがとうございました。