第30回 「構造」 と 「工法」
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| ◆ 「構造」 と 「工法」 ◆ |
| 少しこれまでの皆さんの質問と違う基本的なことで恐縮ですが、間取りやデザイン的なことに関しては自分なりに思い描くことはあるのですが、構造・工法といった基本的なところが理解できていません。 構造の見学会に顔を出して勉強したいとも思っているのですが、注意して見る点や、確認すべき質問などを教えていただきたいのです。もしかしたら、建設会社によって違うのかもしれませんが。 |
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| まず「構造」と「工法」の違いですが、「構造」は木造、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)など、主要となる部材(柱、梁)の種類で比較的簡単に分けることができます。しかし、「工法」については同じ木造でも木造軸組工法(在来工法)や2×4工法(パネル工法、正式には木造枠組壁工法)などがあり、またプレハブ住宅にも木質系パネル、鉄骨系、コンクリート系、ユニット工法など、同じ「構造」でも多くの「工法」がある上、各住宅メーカーによってもそれぞれの特性があります。さらにほぼ同じような「工法」であるにもかかわらず各社によってその呼び名はまちまちで、これがあまりにも多いので、このコーナー内での詳細説明はご容赦いただきたいと思います。手間はかかるでしょうが、各社のホームページなどで、情報を集めて比較検討の材料にして下さい。 次にご質問後半の見るべきポイントについてです。いただいた質問文の内容だけでお答えするのは、これもまた難しいのですが、まずあなたが住まいに何を求めるのかをよく考えて明確にすることで、はじめてその「構造」・「工法」を選ぶための重要ポイントも絞り込むことができると思うのです。 個人的には「工法」について、それほど神経質にならなくてもいいように思うのですが(なぜならば様々な条件がおありでしょうから、全てにマイティーでこれが絶対!という「構造」「工法」を選ぶことは至難の業です)、それぞれに利点・欠点がありますので、まずあなたの住まいに対する思いと立地等の条件についてもテーブルにのせて、中立的な立場(偏りなく客観的にアドバイスできる)の専門家(建築士など)にじっくりと相談してみることをおすすめします。 参考までに代表的な「工法」の概略を紹介します。 【 木造軸組工法 】 柱や梁など縦横に組んだ「軸」(骨組)で、上からの荷重を支える。また筋交(すじかい)など斜めの「軸」で縦横の骨組みを補強し、横からの力(地震など)に抗う。日本の代表的工法で「在来工法」とも。 構造面での制約が少ないので設計の自由度は高く(柱の位置を比較的自由に決められることもあり、大きな開口部を取りやすい。変形敷地や狭小敷地への対応性も高い)、リフォーム時の融通性も高い。 骨組み補強のための構造用金物の開発も進み、耐震性もアップ。耐火性の評価は、他の工法に比べると低い。 【 2×4工法 】 木材の枠に合板を貼ったパネルを使って箱を組立てるように建てる。枠に使う角材の断面が2インチ×4インチであることから通称「ツー・バイ・フォー」の呼称が。北米の代表的工法。 柱や梁といった「軸」の代わりに、壁・天井・床などの「面」で支え、架かる力を分散させる仕組み。正式には「木造枠組壁工法」。 一般的に耐震性・耐火性・断熱性・気密性の高さには定評あり。 柱や梁のないすっきりとした大空間は取りやすいが、特に大きな開口部は取り難い(工法上、一定の耐力壁を配置しなければならないため)。同様にリフォームの融通性も比較的低い。 【 プレハブ工法 】 プレハブは英語のPrefabricated(プリ・ファブリケイテッド)の略。あらかじめ工場で生産された部材を使うことから、ついた名称。工業化住宅や工場生産住宅とも。 使用する材料によって分けると、まず「木質系プレハブ」は、前述の「2×4」と同じタイプの壁工法。 「コンクリート系プレハブ」は、床・壁・天井を、コンクリートパネルを組立てて構成する住宅。 「鉄骨系プレハブ」は、鉄骨を骨組に使ったもの。また工場でユニットと呼ばれるボックス(部屋)を作り、そのボックスに建具や設備までも取り付けた上で、全て一緒に現場に運ばれてくる「ユニット住宅」もある。 それぞれ、他の工法に比べ現場での手間が少ない分、工期が短くて済むのが大きな特長。品質の安定性と信頼性に対する評価が高い。 【 鉄筋コンクリート(RC)工法 】 鉄筋を組み、そこに合板で作った型枠をはめたところにコンクリートを流し込んで躯体を作る。強度・防火・耐久性への評価が高い。断熱性・遮音性への評価も高い。 他にも「鉄筋コンクリート(ラーメン)工法」などがある。 |














