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第25回 バリアフリーについて

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   バリアフリーについて 

質問  現在実家に妻と子供二人、そして母の5人で暮らしております。建物が老朽化したこともあり、建て替えを考えています。将来を思うと、今は元気な母親とはいえ、体の自由がきかなくなることも考えなくてはと思っております。ここ数年、バリアフリーなど高齢者を配慮した設計も目にするようになりましたが、手すりをつける、段差をなくすなど聞きますが、よりよいアドバイスがありましたらお聞きしたいのですが。
(宇都宮市 41歳 会社員)

 

回答  バリアフリーという言葉をよく耳にするようになり、それもほぼ浸透した感があります。でも大多数の方が「バリアフリー」イコール段差解消や手すりの設置のことと認識していらっしゃるようです。本来はユニバーサルデザインという考え方の方がより快適な住宅になると思います。
  ここで言う「ユニバーサル」とは、年令、能力、体格、障害の有無などによる区別がない、だれも(お子さんも年配の方も)が使いやすいデザインのことです。つまり、加齢に伴う障害や疾病のための対応だけが「ユニバーサルデザイン」なのではなく、住まいの中に施された、その「ユニバーサルデザイン」に気づかないまま自然と快適に生活できるということが理想の住空間だと思うのです。
  今回の場合も、一般的にな間取りではお母さんの部屋を1階にしがちですが、陽当たりのことを考えると2階の方が良いかもしれませんし、階段の勾配をゆったりし、踊り場をつけたり握りやすい手摺りさえ付けてあげれば階段も適度な運動としていいかもしれません。また、2階や踊り場から見える風景を楽しむといった新しい喜びも生まれるかもしれません。ただし万一のことを考え、1階は多目的に使用できるフレキシブルなプランにしたり、この際思いきってホームエレベーターなどで対応できる計画も検討してみてはいかがでしょうか。
  高齢者の居室は、・陽当たり・・家族とのコミュニケーション・・水回りに近い・がポイントです。考慮の上、プランニングを。


*ホームズ住宅探偵事務所より酒井先生取材時に「年配の方の中には階段の手すりの設置について『私の体がが悪くなるのを待っているみたいで嫌だ』とおっしゃる方もいらっしゃいます。デリカシーのある、生活に自然と溶け込むユニバーサルなデザインを取り入れた住宅関連商品が少しずつ増えてきていますよ」とのアドバイスをいただきました。別の機会に取材して皆様にご報告できればと考えております。