第2回 インフルエンザ
インフルエンザ
この季節、急に発熱がみられ、全身がだるいような症状があったときには、インフルエンザをまず考えましょう。最も重症な合併症は脳症ですが、ひきつけや脱水症になることもしばしばあります。そのため、インフルエンザと診断された場合には、治療について主治医の先生とよく相談しましょう。
ヒトに感染し、発症するインフルエンザにはA型、B型の2種類があります。
[診断は?]
鼻の奥の咽頭に近い部分から検体を採取後、20分程度で結果がわかります。A型とB型の区別も可能です。しかし、発熱後すぐではウイルス量が少ないため陽性と判定されない場合があります。また、タミフルなどの抗ウイルス剤を内服しても24時間以内であれば陽性を示します。家族などにインフルエンザの人がいて、強くインフルエンザが疑われ治療を優先した場合でも、後日診断を確定することができます。
[治療は?]
抗インフルエンザ薬を発熱後48時間以内に用います。A型・B型両方に有効なオセルタミビル(商品名:タミフル)および吸入薬のザナミビル(商品名:リレンザ)、A型にのみ有効なアマンタジン(商品名:シンメトレル)があります。最近は、これらの薬に耐性を示す(薬が効かない)場合があります。タミフルは10歳以上の小児には、せん妄などの副作用(因果関係は不明、最近は否定的)から特別の場合を除いて処方を控えています。また、解熱後2日で、登園、登校が許可されます。
[合併症は?]
インフルエンザ脳症が最も重要です。発熱から脳症の症状が現れるまで、数時間〜1日と短いのが特徴です。また、脳症は6歳以下に多く、ひきつけとの区別がかならずしも容易でありません。インフルエンザではアセトアミノフェン以外の解熱剤の使用はやめましょう。それ以外の解熱剤を使用した人で、脳症が多く起こっています。
[予防は?]
インフルエンザワクチンを受けましょう。しかし、小児では、ワクチンは感染予防より重症化(脳症)の防止に重点が置かれた予防法です。タミフル、リレンザにも予防効果がありますが、その適応は主治医の先生に相談しましょう。