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2008年09月 アーカイブ

2008年09月26日

不正出血にはどんな病気がひそんでいる?

Vol.47
不正出血にはどんな病気がひそんでいる?
自分の体を管理していれば診断の参考にもなります

 女性にとって“不正出血”は大きな不安となるもの。?少量だから大丈夫?と自己診断してしまうのも、“ガンだったらどうしよう”と慌てすぎるのもよくありません。そこで宇都宮市大寛町のうえの医院院長・上野裕さんに不正出血の原因と病気について伺いました。

 女性は十数歳から50歳前後までの間、妊娠・授乳期間を除き、およそ月に一度の出血=月経を繰り返すのですが、月経以外の出血=不正出血を経験することも希ではありません。出血部位は子宮内部(内腔)と、それ以外の組織(子宮頸部が主)の2つに大別されます。

■原因は1つや2つではありません
 内部からの出血で一番多いのが、排卵にまつわる子宮内膜からの出血です。
1)排卵期出血…決まって排卵直前(月経と月経の中間期)に起こる、赤いおりものと感じる程度の出血。治療の必要はほとんどありません。
2)無排卵・排卵遅延に伴い、基礎体温の低温期に限り起こる出血…頻度の高い不正出血で、基礎体温を記録されていると非常に参考になります。ただし、後述する体がんの検診を受けるべきでしょう。治療の基本は排卵を安定させることで、私は第一選択として漢方製剤を使用します。更年期出血の大部分も排卵停止への過渡期にあることが原因です。

 腫瘍によって内部からの出血が起きることもあります。
1)内膜から茎状に発生した子宮筋腫や内膜ポリープ…筋腫が子宮外へと排出される場合(筋腫分娩)には痛みを伴います。
2)内膜の悪性腫瘍である体がん…増加傾向にあり、特に閉経周辺の内部からの出血は注意が必要で、内膜に対する細胞・組織検査が不可欠です。

 次に、頚部からの出血について。
1)頸管ポリープ…通常は簡単に除けます。
2)頚がん…全く症状がなくとも年一度の検査を受けるべきです。検査は、まず細胞検査を行い、何らかの異常が疑われたら拡大鏡検査・組織検査へと進みます。正常→軽度異型→高度異型→上皮内がん(極めて浅いがん)→本格的がん、という流れが細胞変化に反映されることが、頚がんについては確認されています。

 最後に、婦人科医の心からの願いを。日ごろから基礎体温を記録し、月経か不正出血か迷ったら、医療機関を受診してください。

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