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2008年06月 アーカイブ

2008年06月27日

女性の天敵“冷房病”を防いで、今年の夏を乗り切りましょう

一日中、エアコンの効いた部屋にいるのに、なぜかイライラ……
女性の天敵“冷房病”を防いで、今年の夏を乗り切りましょう

 一昔前まで、暑いと言っても気温が30度を超えることは、あまりありませんでしたね。じわじわと押し寄せる温暖化の波。それと同時に会社や店舗の冷房がどんどん強くなっています。今回は女性の天敵とも言える“冷房病”の症状と対策について、宇都宮市大寛町のうえの医院院長・上野裕さんに伺いました。

 さわやかな5月は瞬く間に過ぎ去り、梅雨を経て蒸し暑い夏へと確実に進んでいます。地球が今後しばらくは温暖化していくとの予想もありますが、これ以上暑くなるのではたまりませんね。
 温暖化を焦点とするサミット会議が涼しい洞爺湖畔で7月に開催されるようですが、酷暑の東京での方が温暖化の深刻さを首脳陣に痛感して頂けて、会議の真剣みが増すようにも思えます。
 さて、自宅ではまだかもしれませんが、職場・デパート・美容室・飲食店などでは、もう冷房を効かせているところが多いようです。けれども、「夏の暑さよりも冷房病のほうが怖い」という声を、特に女性から聞きます。冷房病とは正式な診断名ではありませんが、病態を的確にとらえた呼び名だと思います。

■ポイントは“体温の低下”
 冷房病の原因の1つめは、冷たい風を身に受けることによる体の低温化です。低温で冷やされると共に、人工的な風で体温を奪われるからです。“冷える”とは身体機能が低下することにほかなりません。
 ところで、「カゼは万病の素」と言われますが、「カゼ」とは咳やクシャミの風邪ではなく、流動気体としての風なのです。ですから冷房病には、頭痛・肩こり・鼻咽頭炎・腰痛・関節痛・腹痛・下痢・膀胱炎・頻尿・月経不順など、さまざまな症状が出現します。
 2つめの原因は、暑い屋外と冷たい室内の温度差によるものです。急激な温度変化の差が5度以上になった場合、ヒトの自律神経は混乱に陥り、いわゆる自律神経失調症状態となります。具体的症状として、食欲低下・イライラ・不眠・動悸・めまい・慢性疲労などです。対策として、
1)室温を下げすぎない
2)直接に風を受けないようにする
3)カーディガンやスカーフで肌を包む
4)適宜、温かいものを摂り、冷たいものは控える
5)ときどき体をストレッチする
6)夜はシャワーではなく入浴を
7)スイカ・メロンは体を冷やすので控える
 などが挙げられます。
 また、「冷房病にかかったな」と感じたら、早めに医療機関に相談してください。最も効果を発揮するのは漢方製剤です。
消化器症状→香蘇散・桂枝人参湯・真武湯
心理的症状→桂枝加竜骨牡蠣湯
痛み→当帰芍薬散・疎経活血湯
めまい→苓桂求甘湯
疲労→人参養栄湯
頻尿→附子製剤
 をお勧めします。
 体の不調は心理面にも大きく影響を及ぼしますから、できるだけ症状の軽いうちに医師に相談することが大切です。

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