イベントカレンダー
2012年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
ママスタ
ラブリビ
足尾緑化体験
安全交通チャリティーキャンペーン
リビングツアー
リビングチケット
カルチャー倶楽部

“やせたい願望”“ストレス”が引き起こす拒食や過食

...
〈Vol. 28〉 “やせたい願望”“ストレス”が引き起こす拒食や過食
思春期以降の若い女性に多い摂食障害

  “やせたい”や“食べたい”は多くの女性が持つ欲求。しかし、それが過度になると、食べることに対して異変が起きます。今、思春期の女性に多いという拒食や過食。そんな「摂食障害」について、宇都宮市大寛町のうえの医院院長・上野裕さんに伺いました。

 思春期以降の若い女性に多い、摂食に関する異常を摂食障害と呼び、それは拒食タイプと過食タイプに分けられます。どちらも、第二次大戦後の欧米に増え、近年は日本でも普通に見られるようになってきました。
 拒食タイプとは、体重が標準より15%下回り、その原因が脂肪・糖分を極端に減らす、下剤の乱用・過度の運動など自己の意志によるものです。そして、肥満への恐怖を抱き、極めて低い理想体重を設定。無排卵が続くのが典型です。成因については、脳内セロトニンとの関連性を指摘する向きもありますが、摂食障害に対する素因をもつ人が精神心理的な負荷を受け、摂食中枢に異常が起こるため、と言われています。
 制限型拒食タイプ(過食を伴わない)の患者さんに接していると、決まってムンクの「思春期」に描かれた少女を思い出します。不安に満ち、思い詰めて未来を見すえるような表情。同様に彼女たちも、自分の未来に絶望的な不安を抱き、未来を恐れているように感じられるのです。若さゆえの不安・恐れ。それは具体的・日常的な物事に対するのではなく、直感的かつ内省的な性格からくるもの。こうした純粋拒食タイプには、未来を幅広く考えられるようなきっかけを提供するのが理想的です。

■ 多いのは過食を伴う摂食障害
 多くの拒食タイプは過食を伴うようになります。“やせ願望”と“摂食本能”との葛藤(かっとう)とも考えられますが、この段階になると薬剤による治療が有効な例が出てきます。
 現在に多く見受けられる摂食障害は、過食を主とするタイプです。この場合は、心的外傷や日常的なストレスが主因であることが多く、薬剤療法と精神心理療法の併用が効果的です。薬剤ではSSRI剤(抗うつ剤)がよく使用されます。また、集団で行う対人関係療法=グループ療法の中で、心の切り替えに気付くこともあります。 
 摂食障害は心の不調が体にも影響するので、心療内科を受診することをお勧めします。