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ストレスが原因のさまざまな疾病

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〈Vol. 26〉 社会生活上の人間関係が主な要因に
ストレスが原因のさまざまな疾病

  “こころと体の健康”というコラムのテーマに沿っていながら、これまで取り上げていなかった「ストレス」。なじみのある言葉だけに“病”と考えない人も多いのでは。今回はストレスが体に及ぼす影響について、宇都宮市大寛町のうえの医院院長・上野裕さんに伺いました。

 精神心理的なストレスが、心に対してだけではなく体にも悪影響を及ぼすことは、よく知られる通りです。しかし、具体的にどんな症状となるのか、どのような疾病と関連するのか、疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
 生きるということは、安定した身体機能を維持することと、危険が迫ったときにその危険から身を守ること、この2つを満たし続けることです。現代においては、社会生活上での人間関係が、最多で深刻な危険因子=ストレスとなっていると考えられます。
 人が何かの危険にさらされたとき、するどく反応する交感神経(自律神経のひとつ)は、人間関係が不快だと認識したときにも同じく反応します。そうした状態が長く続くと、もう一つの自律神経・副交感神経(身体機能安定をはかるもの)との協調にほころびが生じ、「自律神経失調症」と呼ばれる病態に陥ることがあります。症状例として、疲れ・首や肩のこり・眼精疲労・頭痛・息苦しさ・のどの違和感・めまい・吐き気・下痢などが挙げられます。

■ 体だけでなく心理的なケアも
 またストレスは、免疫・内分泌代謝機能を乱し、多くの身体疾患を発生、悪化させる一因ともなります。高血圧症・慢性胃炎・気管支喘息・アレルギー性皮膚炎・腰痛症・神経性頻尿・顎関節症など、ストレスの影響が強い疾患は、心に対する診療をおろそかにしないために「心身症」と呼ばれる場合があります。同じ高血圧でも、病院で白衣を見ると血圧が上がるという人には、血圧を下げるだけではなく、心理的な安定を図る処方も必要だからです。
 では、ストレスの影響を受けにくくするには、どうしたらよいのでしょう。精神医学者・福西勇夫さんは、こう言います。

1.ストレスに積極的に立ち向かう
2.人生での満足度を高くする
3.周囲の人から強いサポートを受ける

 それでもストレスに負けていると感じたら、心療内科を受診してください。