攻撃性を持った思春期の子どもたち
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「脳内汚染」。脳神経学者で医療少年院の勤務医の岡田尊司さんが、ゲームやインターネットに興じる子どもたちへ警告を送るこの本が、ベストセラーとなっています。宇都宮市大寛町のうえの医院院長・上野裕さんに“現代の思春期”について伺いました。 子どもから大人への移行期は思春期という美しい言葉で呼ばれ、中学から高校時代がまさにその期間に当たります。第二次成長が明らかになってくることで、子ども時代から決別を促され、また自己への関心が増し、その自己を過大、あるいは過小に評価しがちな傾向にある時期です。 こうしたときは不安定になりやすく、不安・抑うつ、反抗的態度(反抗期)が出現する傾向にありますが、明らかな暴力・自己破滅行動にまで発展することはまれです。ところが最近、少年少女が起こす残酷な事件が増えています。 「大きな要因は、テレビ・テレビゲーム・インターネットへの依存」と「脳内汚染」の著者・岡田尊司さんは言っています。仮想世界に埋没する子どもたちは、自然や隣人との接触をわずらわしく感じるようになってしまいます。そして、映像媒体での暴力的シーンに影響され、他者へ攻撃的になったとき、子どもたちが標的にしやすいのが、隣人である家族や級友なのです。 ■ 子どもからのサインとは? では、家族はどうしたらそのサインに気付けるのか。日常生活に根ざした不安や不機嫌なら反抗期と考えてよいと思います。ところが仮想世界へ執着し、家族・友人との付き合いなどの現実的なことを面倒がる、社会への無関心、などは注意が必要です。 私たちが子どものころは自然を感じとる静けさがありました。風や雨の音、夕焼けの彩り、夏の夜の深さ…それらを感じながら遊び、勉強し、心が広がったのです。 小さいお子さんをお持ちのご両親には、自然とともにある時間を増やす、歴史が育んだ言葉で語る、という2つに取り組んでいただきたいと思います。 また、思春期のお子さんをお持ちなら、自分が自然や歴史、そして社会の一員であると感じさせることが大切です。心療内科では、その第一歩としてカウンセリングを行っています。もし、お子さんの何らかのサインに気付いたら、心療内科に相談してください。 |














