うつ病は子どもでもかかるの?
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今、子どもの成人病が増加していると問題視されています。しかし、これまで大人だけのものと言われていた病に子どもがかかる例は、身体的なものだけではないようです。宇都宮市大寛町のうえの医院院長・上野裕さんに“子どものうつ病”について伺いました。 先日、「最近、うちの子が食欲も元気もなく、ぼんやりしていることが多くて、学校も休みがちです。子どもにもうつ病はあるのでしょうか?」という問い合わせがありました。答えは、「子どもでもうつ病にかかる」です。当院でも時々、親御さんが心身の不調をもった中学生のお子さんを伴い、診療にいらっしゃいます。その中には、明らかに“うつ”と診断される場合があります。 精神心理学者の和田秀樹さんは「1976年以降に生まれた日本人には、うつ型人間が少ない」と述べていますが、興味深い話です。医師・傳田健三さんの著書「子どものうつ病」の内容と合わせて、見解を述べてみましょう。 ■ 騒がしすぎる環境が原因では? 成人では神経症(社会環境からのストレスが原因)の一つとして、うつが起こることが多いのですが、17歳以下の場合、素因が主であるうつが多いと考えられます。 症状は、大好きだったことに興味が持てなくなった、友達と遊ばなくなった、ボーッとしている、勉強に集中できない、忘れ物が多くなった、成績が落ちる、学校を休みがちになる、気持ちが暗く沈む、悲しいなどの精神心理の異常。また、イライラや不安、不機嫌が現れることも。身体的には、不眠、過眠、食欲低下、便秘、吐き気、だるさ、頭痛、自汗、動悸、肩こりなど実に多彩です。 本の中で傳田さんは「子どものうつは増えていると感じる」と述べています。なぜか? 私は、少数派のうつ型人間にとって、現在の日本は騒がしすぎるのではないかと推測します。テレビから流れる音楽・言葉、教室内、街角、どこもかしこも騒がしすぎて、心が休まるときがなく、疲れ果ててしまうのです。 現在、「抗うつ薬は18歳未満には可能な限り投与しない」という意見が優勢で、医師によりさまざまな治療を行っています。当院では漢方薬を中心に処方し、精神心理的なアドバイスをしています。もし、お子さんにうつ的症状が見られたら、ためらわずに心療内科を受診させてください。 |














