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夏の暑さによる心と体の症状を改善

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〈Vol. 13〉 女性の体のサイクルにかかわるうつや不安感
夏の暑さによる心と体の症状を改善

 排卵や月経など、体調の変化が激しい女性にとって、夏の暑さは嫌なもの。さらに、うつや睡眠障害など、心の不調が重なって、更年期障害を疑う人も多いとか。宇都宮市大寛町のうえの医院・上野裕さんに夏に多い女性特有の症状について聞きました。

 月経は、12歳ごろから始まり、だいたいが48歳~52歳の間で終わります。この間、順調に脳内から排卵ホルモンが分泌されれば、28日~30日おきに1個が排卵され、妊娠しなければ排卵後14日ごろに出血。これが月経です。月経開始から排卵までは体温が低温期で、排卵から月経までは高温期。基礎体温(BBT)を記録すると、排卵が順調に続いているか判断することができます。
 婦人科にはよく、月経が1週間経っても止まらない、10日も経ってないのに再び月経になったなどの症状で来院する方がいます。こうした異常は無排卵が原因であり、出血=月経というわけではありません。ほかにも、高温期になると心身共に調子が悪くなる、排卵がない、あるいは少なくて妊娠できない、排卵痛や月経痛に苦しむなど、排卵に関する女性の悩みはたくさんあります。特に蒸し暑い夏の不快感が脳内の不調を生み、ホルモン分泌を乱して排卵を止めたり、月経痛や高温期の症状をより耐え難くします。

■ 20人~30人に1人が心理症状も
 これらの身体的症状と、心理・精神的症状を同時に抱えている方は多く、20人~30人に1人の割合といいます。例えば無月経に、情緒不安定・憂うつ感・集中力低下・眠気・不安感など。また、30代で月経が順調にある方が、心身に不快が起き「私は更年期障害ではないでしょうか」と来院したという極端な例もあります。月経の異常に関しては婦人科での診療が最適ですが、女性特有の症状であっても、精神・心理的な症状が加わっているなら、婦人科以外に精神科や心療内科に相談することをお勧めします。
 現在では、男女共同参画というあり方が少しずつ広がり始めましたが、女性の排卵をめぐる生物学的なハンディを可能な限り小さくしていくのも医師の大きな役割だと考えます。私は漢方薬の力を大いに利用していますが、各医師が独自の方法で、不快感を改善する夏の暑さ対策を考えています。心と体に不快を感じたら、医師に相談してください。