原因は同じで主症状が違う、2つの神経症
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少し前までサラリーマンが「ストレスで胃に穴が開いちゃったよ」と言うのが定番だったストレスの病。今や多くの女性や子どもの心をむしばんでいます。前回に続き、ストレスが原因の「不安神経症」について、宇都宮市大寛町のうえの医院・上野裕さんに聞きました。 前回の「うつ的神経症」を読んで、「私もうつ病にかかっていると思うのですが」と相談にこられた方が何人かいました。その中に、「不安神経症」という診断名がより妥当とされる例があり、患者さんに伝えたところ、うつ的神経症と不安神経症の違いについて質問を受けました。 「不安神経症」の症状は、心が安まらない感じ、強い疲労感、集中力の低下、イライラ、頭痛、肩のこり、不眠、どうき・息切れ、消化器症状など。これらの多くは「うつ的神経症」の症状と共通しており、「不安神経症」に抑うつ気分が加われば、おそらく診断は「うつ的神経症」となるでしょう。いや、神経症のうちで、心が安まらない感じが強ければ「不安神経症」、抑うつが強ければ「うつ的神経症」と呼ぶ、というべきでしょうか。 2つの神経症の背景には同じく、脳内でのセロトニンとノルアドレナリンというホルモンの代謝に異常が起きていることがわかっています。すなわち、病理的な原因は同じで、症状の現れ方に違いがあるということです。 ■ 身近な人に話すことが予防に 前回、「うつ的神経症」の原因はストレスだと書きましたが、ストレスをうまく処理できなかったり、心の奥にため込んでしまうと、不安が生じます。ひどくなると、ある人は不安が強く出て「不安神経症」になり、ある人は不安と共に落ち込みが現れ「うつ的神経症」になります。 不安とは、“開放できないストレス”と表現できるかもしれません。軽いストレスは人の生活を向上させるよい刺激ですが、強すぎる、また長引くストレスは人を不健康な状態に陥れます。ストレスが不安を生み、さらにうつを招くのです。 軽い不安が生じたとき、それをどう解消するかが神経症の予防と考えます。しかし現代は、むしろ不安をあおるような環境ばかり。不安を感じたら、まず身近な人に打ち明けることです。それでも解消しない場合、または相談できる相手がいない場合は、早めに専門医に相談してください。 |














