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心と体の曲がりかど“更年期”を快適に

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〈Vol. 6〉 中国医学の力を借り、心に目を向けて
心と体の曲がりかど“更年期”を快適に

 今年大ブームとなった“冬ソナ”。ヨン様に心をときめかせたり、ロケ地めぐりをするという行動は、実は、更年期を迎えた女性にはいい効果があるそう。多くの女性が悩む更年期について、宇都宮市大寛町のうえの医院・上野裕さんに聞きました。

 閉経前後からの数年間、さまざまな症状で苦しむ方がいます。まず、のぼせ・ほてり・自汗・動悸などの血管運動の異常。次に、しびれ・腰痛・肩こり、という知覚系の異常。あるいは、外陰部・泌尿器系統の異常もあります。また、めまい・耳鳴り・頭痛・不眠・憂うつ感・不安などの精神神経的な異常。
 こうした状態を“更年期障害”と呼びます。主な原因は、卵巣機能低下による女性ホルモン不足。それならば、女性ホルモンを補うことで改善されると考えますが、そう簡単にはいきません。
 1つには副作用の問題。最近、米国の調査で、乳がん・心発作・脳卒中の増加などの副作用を無視出来ないことがわかりました。ですから、ホルモン治療を受ける時は、医師と良く話し合うことが大切です。2つめは、ホルモンを補っても症状の改善が見られない例があること。その場合、抗不安薬・鎮痛剤などを併用しますが、それでも良くならない方もいます。

■ 熱中できる何かを探すこと
 では、どうしたら良いか? 私は中国医学的考え方による治療をお勧めします。中国伝統医学では、更年期症状を老化現象によるものと月経停止によるものの、2つの原因からと考えます。老化が原因の方には、ホルモン剤が良く効くでしょう。しかし、月経血が体内に残り、末しょうの血流に乱れが生じて症状が出ている場合は、漢方薬が力を発揮します。
 また、更年期症状は多かれ少なかれ精神心理的な側面を抱えています。閉経で女性らしさが無くなったと思う寂しさ・子どもの巣立ち時期と重なっての寂しさ・夫の定年などによる生活の変化、などが心にのしかかる。心の空白。これが症状を悪化させています。
 こう考えると更年期は、体についてはもちろん、心にとっても曲がり角であると言えるでしょう。その期間を快適に過ごすには、まず“熱中できる何か”を探してみてください。ヨン様にときめいたり、ご主人と一緒にできる趣味を見つけるのもいいでしょう。
 それでも症状に苦しむ場合は、医師に相談してください。婦人科的な診察ばかりではなく、中国医学的、そして心に向けての診療を受けることで、更年期を快適に過ごすことができると思います。